1.問題:「IoTやりたい!でもなにからやればいいの?」
IoTという言葉をよく聞くようになった。これはInternet of Thingsの略称で、物理的なものにセンサーをつけて、そのデータから様々な評価や操作をするらしい。例えば畑に温湿度計を搭載し、土壌の様子をリアルタイムで送信したり、ペットにGPSセンサをつけて彼らの所在地を確認できるらしい。やれることは無数にあって、可能性は無限大だ。
「IoTって面白そう!やってみたい!」と思った人も多いはず。しかし、何から始めればいいのか。ネットで調べてみるとそういった類の情報は少ない。これはもったいない!
この記事を読めば、あなたは以下の二つができるようになる。
* ○ IoT開発の始め方がわかるようになる
* ○ 簡単なIoT機器がつくれるようになる
2.解決策:M5Stackを使おう!
結論として、IoTの開発にはM5Stackを使うのが良い。
3.根拠:M5Stackにはなんでもついている!
M5Stackは小型のマイコンで、ディスプレイやボタン、Wi-Fiモジュールなどがついている。
こんなかんじ。
はじめからなんでもついているので、あとで何か部品を買わなくてもIoTを楽しむことができる。もちろん、自分の好きなパーツを足して開発していくことも可能だ。
4.具体的な手順:実際のはじめかた
4-1.M5Stackで開発するための環境構築
それでは実際のはじめかたを紹介する。今回はサンプルコードを表示するまでをやってみよう。
M5Stackの購入
まずはM5Stackを買おう。Amazonで4000円くらいで売られている。
Arduino IDEのインストール
https://www.arduino.cc/
上記のURLからソフトウェアをインストールしよう。寄付を求められるが、気にせずダウンロード。
SiLabs CP2104 Driverのインストール
私自身もなにをするソフトなのかわからないがこれが必要らしい。インストールしよう。
ESP32 Arduino Core のインストール
つぎにESP32 Arduino Coreというのをインストールしよう。これはターミナルで次のコマンドを打つといい。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
mkdir -p ~/Documents/Arduino/hardware/espressif && \ cd ~/Documents/Arduino/hardware/espressif && \ git clone https://github.com/espressif/arduino-esp32.git esp32 && \ cd esp32 && \ git submodule update --init --recursive && \ cd tools && \ python get.py |
ライブラリのインストール
Arduino IDEを起動し、 >
スケッチ>ライブラリをインクルード>ライブラリの管理 と選択しよう。
出てきた画面の検索バーに「m5stack」と打てばM5stackのそれが出てくる。インストールしよう。
M5stack とPCを接続
M5StackとPCを付属のUSBメモリで接続しよう。ボードとシリアルポートの設定を行う。メニューバーの「ツール」から選ぶ。 ボード は M5Stack-Core-ESP32 シリアルポートは/dev/cu.SLAB_USBtoUARTだ。
認識がうまくできない場合はM5Stack側のUSBが裏表反対になっている可能性がある。反転して差し込み直してもう一度トライしてみよう。
4-2.サンプルコードの実行
やっとサンプルコードを実行できるようになった。ファイル > スケッチ例 > M5stack > Basics > Hello World
と選択してみよう。
コードはこんな感じ。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 |
#include <M5Stack.h> // the setup routine runs once when M5Stack starts up void setup(){ // Initialize the M5Stack object M5.begin(); // LCD display M5.Lcd.print("Hello World"); } // the loop routine runs over and over again forever void loop() { } |
小さいけど表示された。
5.IoTがワクワクを持ってきてくれる!
まだ文字が表示できただけだが、M5Stackの可能性はこんなものではない!ディスプレイにいろんな写真をのせることできるし、Wi-Fiをつかって通信ができる。
モーターだって動かせるし音楽も鳴らせる。がんばればロボットだって作れそうだ。私も記事を書いて非常にワクワクしてきた。これからもIoT関連の情報をたくさん発信する予定だ。
がんばるぞ!